人類が永遠に続くのではないとしたら
お風呂の中で読むkindle本はたいていエンタメが多いのだけど、久しぶりに自分のライブラリをいろいろみて、数年前、いや7,8年前に買った加藤典洋氏の本を読みだした。
ほとんど読んでいなかったので、最初から読む。
これは311の本だったのか、といまさら。
ひきこまれるように読んでいる。「ヴィリリオはいう。アリストテレスは種子のように潜在力をひめたものの中に宿る力を潜勢態(デュナミス)と呼び、それあが現れたものを現勢化(エネルゲイア)と名づけたが、いまや、ものごとの潜勢態を現勢化させるものこそが、事故である。「事故(accident)が実体をあらわにする」。つまり、事故によってそれが何者であるかが、はじめてわかる。」の箇所がとても腑に落ちた。
原発事故により、われわれは、原発というものがどういうものであるのかを、はじめて知ることとなる。という箇所にも深くうなずく。だから「事故博物館」をもとうというのは、根拠あることなのだ。にも合点がゆく。
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